商業学フィールド
商業学

元木康介研究会

ゼミ紹介

本ゼミでは、「消費者行動×心理学」をテーマに、①消費者の五感に働きかける「感覚マーケティング」と、②「食品消費・食行動」の2つを研究の柱としています。
ゼミではまず、消費者心理学に関するテキストの輪読を通して基礎知識を身につけます。その後は、グループごとに関心のある英語論文を選び、研究内容をもとに実験・実証研究を行い、秋のマーケティング学会での発表を目指します。
また、学会発表だけでなく、ゲスト講演やインゼミ、合宿などの活動も充実しています。さらに、毎回のゼミ冒頭では、ゼミ生が関心を持ったテーマについて発表する「ミニプレゼン」を実施しており、情報収集力や発信力を養う機会となっています。
加えて、サブゼミでは興味のある分野ごとにグループに分かれて英語論文の輪読を行います。こうした活動を通じて、消費者心理学やマーケティングに関する専門知識だけでなく、論理的思考力やプレゼンテーション能力など、社会で求められる実践的な力を身につけることができます。

本ゼミでは、その中でも 「感覚マーケティング」と「食行動・食品消費」の2つを専門に研究しています。

・感覚マーケティング

感覚マーケティングとは、消費者の五感に働きかけることで、製品やサービスの評価を高め、購買意欲を促すマーケティング手法です。
ここで、皆さんに質問です。「FANATIS」と「BANATIS」という2つの薬の商品名があるとしたら、どちらの方が効き目がマイルドな印象を受けるでしょうか。
多くの人は「FANATIS」の方がマイルドな印象を抱きます。これは、「F」のような無声音がやさしさや軽さを連想させる一方で、「B」のような有声音は力強さや重さを連想させるためです。
このように、音や色、香りなどの感覚情報が消費者の印象や行動にどのような影響を与えるのかを研究するのが感覚マーケティングです。具体的には、色・香り・音・手触り・味といった五感が消費者の知覚や購買行動に与える影響を扱います。さらに、デザインや空間の雰囲気、複数の感覚が組み合わさることで生じる相乗効果についても研究しています。

・食行動・食品消費

食行動・食品消費とは、人々が食をどのように捉え、選択し、消費しているのかを研究する分野です。
ここで、皆さんに質問です。
同じ味付けのポタージュスープが、白いスープと青いスープの2種類あるとします。どちらの方が「美味しそう」「食べたい」と感じるでしょうか。
多くの人は、白いスープの方を選びます。実際の研究では、市販の白いポタージュスープを食用色素で青く着色したものを飲んでもらったところ、白や黄色のスープと比べて、「食べたい」という気持ちや「美味しさ」、「快適さ」の評価が低くなり、反対に「不安感」の評価は高くなりました。これは、自然界には青い食べ物がほとんど存在しないため、青色が「不自然さ」や「腐敗・毒」を無意識に連想させるからだと考えられています。
本ゼミでは、おいしさや健康だけでなく、社会やサステナビリティといったさまざまな観点から食行動を考えます。また、代替肉に代表されるフードテックや新奇食品など、食に関する幅広いテーマも研究対象です。商学部で唯一食について専門的に学ぶことができるゼミでもあります。

教員紹介

元木康介

Motoki, Kosuke

私たちは日々、色や香り、音、味、触感といった「五感」に囲まれて暮らしています。そして「食」は誰にとっても身近でありながら、健康や環境とも深く結びつく重要なテーマです。本研究会では、こうした「五感」と「食」を切り口に、消費者の心を学際的に解き明かしていきます。英語論文を読んだり学会で発表したりといった学問的な挑戦に意欲のある学生を歓迎します。

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